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【レビュー】『WH-1000XM4』静かな空間を作り出すワイヤレスヘッドホン

意外とうるさい外音をブロックして、快適に作業しよう

Sonyからノイズキャンセリングイヤホン『WF-1000XM4』が発売されました。結構評判が良いようで、レビュー記事等を多く見かけます。さて、今回ご紹介するのは、そんな『WF-1000XM4』の姉妹機であるノイズキャンセリングヘッドホン『WH-1000XM4』です。 高いノイズキャンセリング性能と外音取り込み機能により、ヘッドホンの利用用途をかなり広げてくれたと感じており、使用感やその機能についてレビューしたいと思います。

『WH-1000XM4』レビュー

デザイン

ヘッドホン本体

カラーは黒と白の2色展開になっており、どちらもマットな仕上がりです。SONYロゴおよび、外音取り込み用のマイク部分のみピンクゴールドに近い色合いになっています。

左側にボタンが集約されており、下側のボタンが電源、上側のボタンがノイズキャンセリングや外音取り込み等の機能を切り替えるためのボタンになっている。また有線接続用の端子は左側、充電用の端子は右側についている。

収納ケース

ハードタイプのケースで、中はヘッドホンがしっかりとしまえるように区切りがついています。ケース自体は若干明るい黒で、こちらもジップ部分がピンクゴールドに近い色合いになっています。

スペックと各種機能

スペック

『DSEE Extreme』というAI技術を利用して、MP3・CD音質で失われている高周波な音や、小さい音を高精度に再現することができます。また、ワイヤレスでもハイレゾコンテンツの原音を再生することが可能です。

一度の充電でノイズキャンセリングONの場合は30時間、ノイズキャンセリングOFFの場合は38時間の連続再生ができます。また、10分の充電で5時間分の再生が可能になります。

ノイズキャンセリング

耳の間の音響特性を毎秒700回以上センシングし、リアルタイムにノイズキャンセリング処理を適用できるようになりました。前モデルの『WH-1000XM3』と比較すると、乗り物等の低周波数帯の音に対する性能はそれほど上がっていませんが、人の声等の中高周波帯の音に対する性能が向上したようです。

外音取り込み

ヘッドホン外側のマイクで周囲の音を取り込むことで、音楽を楽しみながら周囲の音を聞くことができます。日常的に使っていると意外に使える機能です。

タッチ操作

ヘッドホン部分にタッチセンサーがついており、中央をタッチすると再生/一時停止、上下になぞることで音量のコントロール、左右になぞることで、曲の頭出しやスキップを行うことができます。

クイックアテンション

ヘッドホンの右側側面に手を当てることで、一時的に音量をかなり下げることができます。病院の診察待ちや電車の中でのアナウンスなどの際にいちいち音量を上げ下げしなくて済むため、結構使い勝手が良い機能です。

マルチペアリング

2台の機器と同時に接続して、音楽や通話にシームレスに対応することができます。ただし、再生できるのは接続している片方の機器だけです。

スピーク・トゥ・チャット

声をだすことで、音楽を一時停止し、外音取り込みモードに切り替えます。よって、手を使うことなく会話を始めることができます。

各種設定方法

専用アプリケーション『Headphones Connect』

基本的に、『WH-1000XM4』の各種設定は専用アプリケーションである『Headhpones Connect』を利用します。設定は、サウンドの設定とシステムの設定の2つに分かれます。

サウンドの設定では、ノイズキャンセリングと外音取り込みのコントロール、スピーク・トュ・チャットの
ON/OFF、ノイズキャンセリングの最適化、イコライザ、音質設定(音質優先・接続有線)等を行うことができます。

システムの設定では、2台接続のON/OFF、ヘッドホンボタン設定、タッチセンサーのON/OFF、自動電源OFF設定、ヘッドホンを外した際の一時停止、通知音と音声ガイダンスのON/OFF、ソフトウェアの自動ダウンロードのON/OFFがあります。

利用してみた感想

驚きのノイズキャンセリング性能

今までノイズキャンセリングを利用したことがなかったため、性能の高さに驚きました。なにより、外音を消すことでこんなに静かに感じるのかと感動したほどでした。在宅作業をしているとき、クーラーなどの環境音を小さくすることで、作業効率も上がっているように感じています。在宅民の皆さん、ご活用ください。

想像よりも使える外音取り込み

外ではヘッドホンをあまり利用していなかったのですが、外出時などで外音取り込みを使うと思いのほか環境音が聞き取れるため、コンビニ等のちょっとした買い物等に便利です。

バッテリー持ちが良く、急速充電できるのはかなり嬉しい

ノイズキャンセリングを利用している状態で30時間も再生できるため、ほとんど充電する必要がありません。ただ、いつも充電を忘れてしまい使おうと思ったときに使えないことがあるのですが、10分で5時間分の充電が可能であるため、そんなに困ることなく利用することができます。

アップデート時に一時停止してしまうのが欠点

接続した機器に専用アプリである『Headphones Connect』を入れていると、勝手にSWのアップデートしてくれる。ただ、アップデート完了時に勝手に一時停止がかかってしまうのは欠点であると感じる。頻度が高いわけではないため大きな問題ではないが、視聴中の動画が止まる原因がアップデートだと判明するまでは故障を疑ってしまい、かなりストレスに感じた。

まとめ

今回はsonyの『WH-1000XM4』についてレビューしました。在宅していると、環境音に気を取られてしまうことがあるため、ノイズキャンセリング付きのヘッドホンを使うことで効率よく仕事ができるようになるかもしれません。高額な商品にはなりますが、是非検討してみてください。