ガジェット

【レビュー】『MPG ARTYMIS 343CQR』美しい曲面を描くゲーミングディスプレイ

在宅中の社会人ゲーマーが待ち望んでいたディスプレイ

自分の住んでいる環境をできるだけオシャレで快適にしようと思い立ってから数か月、まずは1日の大半を過ごしているデスク周りから手を入れ始め、ついにディスプレイの買い替えを行いました。元々デュアルディスプレイ派でしたが、在宅環境の効率化とオシャレさを考えるとウルトラワイドが一番良いかなと思い、調べまくって出会ったのがMSIの『MPG ARTYMIS 343CQR』になります。

私用ではゲーミング用途でも使えないといけないので、スペックやディスプレイの機能を調べ上げてこのディスプレイにたどり着きました。まだ使い始めて2日しか経過していませんが、現状の使い心地等についてレビューします。

『MPG ARTYMIS 343CQR』レビュー

外観、美しい曲面を持つワイドディスプレイ

開封早々驚いたのが、曲率が1000Rということで、ディスプレイがかなり曲がっていたことだ。「これは見え辛いんじゃないかなぁ」と感じましたが、使ってみると意外と見やすく、ゲームをプレイしていもほとんど違和感がありませんでした。MSIの公式サイトには、曲率1000Rは「人間の視野角とほぼ同じ湾曲率」との記載があり、モニタの端まで見やすいとのこと。背面部分はゲーミングディスプレイ光る仕様になっています。

ただし、曲率が大きい分、ディスプレイ自体の厚みがかなりあります。デフォルトの台座で置いた場合、モニタの奥行きが約30cmになり、奥行き60㎝のデスクの上だと目の前にディスプレイがある状態になってしまいます。よって、 奥行き60cmのデスクで利用したい場合はほぼ確実にモニタアームが必要になると思います。ちなみに、エルゴトロンのモニタアームを使った場合の奥行きは約25㎝になるため、デスクを壁から少し離して利用するのが現実的な使い方だと思います。

画面の綺麗さやゲームプレイ

DisplayHDR400に対応し、表示色も約10億ということで、綺麗にみえる。ただし、パネルがVAであるため、角度をつけると少し暗くなる。モニタアームを使っており、デスク環境での利用であるため、実用上は困ることはないと思うが、気になる人は気になるかもしれません。

ゲームプレイとしては満点!。21:9の視野角で初めてやったが曲面がついているため、違和感なくプレイすることができました。解像度が3440×1440でリフレッシュレートが144HZ程度まで出るかといった懸念点について、 『APEX LEGENDS』の最低設定であれば、GTX 1080Tiで100~144HZ程度のリフレッシュレートが出ることを確認できました。

ディスプレイの操作

ディスプレイの操作は右側背面に集まっています。一番上がマクロキー、真ん中がNaviキー、一番下が電源ボタンとなります。ユニークな点として、Naviキーにより入力端子の選択やディスプレイの設定等を行うのだが、これがスティック状になっているため、左右上下と押し込みの操作で設定が完結できます。

PIP、PBP等の画面複製機能を完備

PIP機能、同じ入力端子の画面を右上に表示している。右側に表示する画面を小さくすることも可能

PIPやPBPを搭載している。PIPでは、画面の右上、右下、左上、左下のいずれかに、特定の入力端子の映像を流すことができます。また、PBPでは、画面自体半分に分割して、異なる入力端子の映像を二つ出力することもできます。

在宅作業用に期待していた機能がなかった!?

在宅を行っている社会人の困りごととして挙げられるのが、私用PCで利用しているキーボードとマウスの共有だと思う。そこでディスプレイ選定時にほしいと思った機能がUSB HUB機能。ディスプレイ自体が
ソケットを持っているため、無線通信デバイスをディスプレイに指しておくことで、無線キーボードとマウスを共有するつもりでした。でも、USBアップポートを私用PC,USB TYPE-Cを在宅用PCにつないでいざ使ってみたところ、在宅用PCでキーボードとマウスが動きませんででした。仕様書をよく読んでみると『[DP Alt]モードおよび最大5V/3Aの電源供給をサポートします。ビデオ信号のみを搬送し、データ転送機能をサポートしません。』との記載がありました…。

Power Deliverも15Wということで、PCへの給電というよりスクリーンバーなどのガジェットへの電力供給が主な使い道になるかもしれません。

まとめ

『MPG ARTYMIS 343CQR』 についてレビューしてみました。初のウルトラワイドディスプレイということでまだ使い始めて2日目ですが、今のところ、USB HUBが想定どうりに利用できなかったこと以外特に不満はありません。曲率R1000の使い心地が堪能できており、非常に満足しています。ゲーミングディスプレイとしては高額なモデルになるため、コスト的な面を考えればほかにも選択子がほかにも考えられますが、是非この曲面を体感してみていただきたいですね。まだまだ使ってみていろんな点が見えてくると思うので、半年後くらい後に再レビューしてみたいと思います。